≪ プログラム ≫
☆エルガー 愛の挨拶
☆ハイドン 弦楽四重奏曲第67番「ひばり」より第1楽章
☆モーツァルト ディヴェルティメントKV.138 全楽章
☆アンダーソン そりすべり
☆ハッピー・バースデー・バリエーション
~ 懐かしい映画音楽 ~
☆エデンの東
☆白い恋人たち
☆映画「ニューシネマパラダイス」より 愛のテーマ
☆ソーラン節
今年も年の瀬のサロンは仙台フィルハーモニー管弦楽団の有志の方々による演奏会です。
冬の寒さや年の瀬のあわただしさから少し離れて、ほっこりとしたひとときをお過ごしいただきたく開催させていただきました。
コーディネートは音楽の力による復興センター・東北さん、プログラムは仙台フィルの方々による構成です。聴きなじみのある曲が多く、スーッと音楽にはいっていけそうな印象です。
たとえば「家族(愛)」をテーマにきょうのコンサートを聴くなら、エルガーの愛の挨拶から始まり、ハイドン作曲『ひばり』の第一ヴァイオリンが奏でるひばりの清らかなさえずりはまるで赤ちゃんの産声や子供の伸びやかな遊び声のようでもありますし、モーツァルトの『ディヴェルティメント』特に第一楽章でのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの四重奏の楽しい掛け合いは、さながら家族の気のおけないおしゃべりの団欒の様子を表現しているようにも感じられてきます。懐かしい日々が思い出され『ニューシネマパラダイス 愛のテーマ』ではもう涙が止まりませんでした。
映画音楽が特に良かった!という方々もおられました。きっと『エデンの東』や『白い恋人たち』の旋律に乗せて思い出がとても美しいのでしょうね。
同じプログラムでありながら、感じ方や楽しみ方が多様なのが音楽の面白いところ。
アンダーソンの『そりすべり』ではウィップに合わせ全員参加型の演出を。同じく「ハイハイ」「はードッコイショどっこいしょ」と参加型の、洋風仕立ての『ソーラン節』には新鮮な驚きさえあったようです。
なかでも殊のほかみなさまの印象に残った曲は、365日世界のどこかで流れている曲『ハッピーバースデー』をアレンジした『ハッピーバースデー・バリエーション』。作曲家編では「ハイドン風」「ドヴォルザーク風」、雰囲気編では「ポルカ風」「ジャズ風」「ハンガリー風」「タンゴ風」、それぞれの特徴がとても興味深くて心から音楽を楽しんでいらっしゃるご様子でした。
ティータイムには、至近距離で仙台フィルの出演者の方々やコーディネーターさんと同席出来たことも嬉しいことでした。こうして声を聴き触れ合うなかからこれからのプログラムを組むための何かが生まれてくる予感がします。とても心温まる演奏会でした。仙台フィルの有志のみなさま、音楽の力による復興センター・東北さま、年の瀬で演奏会続きのなか支倉サロンにお越しくださいまして本当に有難うございました。心より感謝申し上げます。
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